小論文コース:Factfulness

中学3年生、高校生を対象とした小論文コース。

毎週火曜日の18時30分から行なっています。

こちらのコースは大学小論文のための準備コースでもあります。

そのクラスで取り扱っている本がこちら。

(日本のAmazon.co.jpへのリンクです)

こちらの本、ぜひ多くの方に読んでもらいたい本です。

こういう本があるから、読書はやめられません。

Factfulness

本の紹介の前に、何問か皆さんに答えてもらいましょう。

3問だけですので、じっくり考えて答えてみてください。

質問1:世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年でどう変わったでしょう。

  1. 約2倍になった
  2. あまり変わっていない
  3. 半分になった

質問2:自然災害で毎年亡くなる人の数は、過去100年でどう変化したでしょう?

  1. 2倍以上になった
  2. あまり変わっていない
  3. 半分以下になった

質問3:幾らかでも電気が使える人は、世界にどのくらいいるでしょう?

  1. 20%
  2. 50%
  3. 80%

皆さん、いかがでしょうか。おそらく、どの質問にも1番か2番と答えたのではないでしょうか。

私がそうでしたから。

実は、答えは、全て3番なんですね。

極度の貧困にある人の割合は、年々減っています。

20年前は人口の29%だったのが、今では9%。

もっとさかのぼると、こういう図になるそうです。

著書:Factfulnessより

すごくないですか?

その他にも、自然災害で亡くなる人は、大幅に減り。

世界で電気を使える人たちは、8割りを越えているそうです。

世界ってどんどん良くなっていっていますよね?

でも、私たちは、そう思っていません。

世界はどんどん悪くなっていると思っている。

先進国と途上国

衝撃的なグラフをお見せしましょう。

このグラフを見てください。

横軸は「女性1人あたりの子供の数」 縦軸は「5歳までに生存する子供の割合」です。

もう「途上国」と「先進国」で全然違う位置にありますよね。

先進国は、女性一人当たり2人から3人の子供を産んでいて、生存率も90%以上。

途上国は、女性一人当たり5人以上の子供を産み、生存率も80%以下。

この図を見て、私は思いました。

あ、やっぱり「途上国」と「先進国」って違うんだよな。

自分たちは、本当に恵まれた暮らしをしているんだよな、と。

でもですね、実はこのグラフ、1965年のデータを使ったものなのです!!!

もう50年以上前のデータですよ!

最新の2017年のグラフはこうです!

「なんということでしょう」もうビフォーアフターの名ゼリフが聞こえてきそうな、1965年のビフォーと2017年のアフター。

子供の生存率は高まり、女性1人あたりの子どもの数も減っている。

もう途上国なんて本当に数えるほどじゃないですか。

実は世界銀行は「途上国」と「先進国」という言葉を使うのをやめているんですね。

それほどに、世の中は、途上国と先進国に分けられなくなっている。

では、なぜこれほどまでに、私たちは世の中を間違った見方で見ているのでしょうか。

なぜ私たちは、昔の情報のままで、新しい情報にアップデータおされないのでしょうか。

実はアップデートされない理由は、私たちの「本能」にあるんですね。

私たち人間に備わっている本能。

それがアップデートの妨げになってしまっている、と言う。

より詳しく知りたい方は、こちらの本がオススメです。

分厚い本なのですが、本当に読む価値ありです。

目から鱗が落ちる、とはまさにこのこと。

ぜひ、こちらの書籍、手にとって見てみてください。

子供達に伝えていること

子供達には何度も伝えています。

これからの世の中、スマホを見るひとは増えても、読書する人は減っていく。

読書を継続するだけで、どんどん貴重な存在になっていけるよ。

そしてその知識を元に、世の中をより良くしていくんだ。それがみんなの役割、使命だよ、と。

ぜひ、我々大人も、子供達のお手本として読書で頭の中をアップデートしていければ、と思っております!

 

 

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