自分の国について知ること

ノーマンロックウェル小学校のHeritage Nightに参加してきました。

International night とも言われるイベントです。

Heritage Nightとは自分の祖国についてそれぞれのブースを出し、

また、祖国にちなんだ踊りなどの出し物を披露することにより、

お互いの文化について深く知るためのイベントです。

 

 

『人種のサラダボウル』と言われているように、

アメリカには世界中のあらゆる国から人々が集まっております。

それは、大人だけの世界ではなく、子どもからの世界でも同じ。

当日のブースだけでも20以上もありました。

日本の学校(特に地方)にいると、周りのお友達は日本人だけだとか、

ハーフのお友達もクラスに1人いれば多い方…も多いのではないでしょうか?

私の地元は静岡の片田舎。

周りには外国にゆかりのある方や帰国子女がいない環境で育ちました。

私の母校には交換留学の制度もありましたが、利用しているのは学年で1人か2人。

そんな生徒に対して、

「何で海外なんかわざわざ行くんだろう?」

とさえ思っていました。

 

そして、その環境に何も疑問を持たずに、普通に毎日学校に行き、

普通に部活をし、部活帰りにコンビニで買い食いをし、

すべて日本人だけの世界で生活をしていました。

一方で、ノーマンロックウェル小学校。

日本はもちろんのこと、中国、タイ、インド、フランス、イタリア、アイルランド、ロシア、

カザフスタン、ウクライナ、ブルガリア、メキシコ…

もちろんブースを出していない国もあると思うので、一体何か国から生徒が集まっているのでしょうか。

卒業生も含めたら、世界の50%以上の国から来ているのではないでしょうか。

そのような環境で育つ子どもたちにとって、

日本人としての常識、阿吽の呼吸、行間を読むことなどなど

日本では当たり前のようなことも、こちらでは常識ではありません。

そんな環境だからこそ、

日本についてしっかりと知ること、

そして、日本の知識を周りのお友達に伝えること、

その上で、相手の文化を理解することが大切です。

ただ、子どもたちに日本を知るために

「勉強をしなさい」

「新聞を読みなさい」

「日本の本を読みなさい」

と言っても、おそらく何も意味はないでしょう。

そのような知識を主体的に取り入れようとする生徒はほんの一握りです。

巣鴨アドバンススクールでしなければならないこと、

それは、子どもたちに日本語の読み書きを教えるだけでなく、

日本の常識や文化も積極的に伝えていくことです。

子どもたちに、日本の「今」「常識」を伝えるために、

私自身ももっと勉強をしないといけないと感じたHeritage Nightでした。

来年も予定が合えば参加したいと思います。

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