高校入試、どこから手をつければ?

「巣鴨、いいカモ、〇〇かも」でお馴染みの

ポートランド・シアトル・バンクーバー(WA)の学習塾、

巣鴨アドバンススクール。レドモンド校の杉山です。

 

久々の更新になってしまいましたが、

年末年始は日本に一時帰国し、家族や友人、昔の生徒ともお会いすることができました。

数カ月ぶりですが、日本の良い点・悪い点を再確認することができた充実した一時帰国でした。

 

さて、駐在員にとって避けられないのが、日本への本帰国です。

受験学年とは関係ない、まだ年次が浅いうちに帰国する場合はまだしも、

受験を控えたお子様が日本に帰国する場合はそれ相応の対策が必要です。

 

特に、高校受験は大学入試に比べて帰国子女としての旨味が少ないため、

かなり早い段階から準備しておかないと手遅れになりかねません。

今回は、高校入試について簡単にまとめてみます。

 

 

どんな入試スタイルか?

 

1、面接・書類・小論文(作文)

帰国子女を積極的に受け入れている学校で採用される入試形式です。

書類選考や作文では「海外での生活」「異文化交流」など学力試験では測定することが

できない部分について聞かれることが多いです。

 

また、書類選考では英語資格を出すことが義務付けられており、

その資格の難易度に応じて加点されることが多いです。

英検ベースで最低ラインは英検2級でしょうか。準1級程度は持っておいた方が良いです。

シアトル・ポートランドでは準1級は受けることができませんが、その代わりにTOEFLを

受けることができます。高校受験の場合TOEFL ibtで80点以上のスコアを持っていれば、

武器になります。

 

2、英語重点入試

私立高校の進学校(最難関高を除く)で採用されている形式です。

  • 英語のみで受験できるパターン
  • 英語に加えて作文(日本語)の学科を求められる場合

以上の2パターンがあります。

 

 

3、帰国生専用問題

一部の学校で実施されております。帰国子女の問題のみ難易度を落としているパターンです。

入試科目は学校によって異なり、「3科(英数国)」「5科」です。

 

 

4、一般入試のみ

帰国生の場合は、若干の加点をしてくれる学校もありますが、

基本的には一般生と同じ試験を受け、同程度の得点力がないと合格できない学校です。

難関高で採用されることが多い入試形式です。地方の公立高校の多くはこの形式になります。

 

 

学力試験に向けてどのような対策をするか?

 

1、受験科目を正確に把握する。

特に地方に帰国する場合は、各県の教育委員会や志望校に直接問い合わせ、

優遇の有無や、試験科目について確認しておく必要があります。

地方の担当者は帰国子女の対応に不慣れなことが多いので、

日程的に余裕をもって問い合わせるようにしてください。

 

 

2、英語の外部試験を受けておく。

アメリカにいるうちが間違いなく英語力が一番高いです。

英検やTOEFLは傾向が決まっていますので、早く準備を始めるほど

合格(高得点を取れる)確率が上がります。

 

 

3、基礎・基本を固めておく。

入試の大部分の問題は基礎・標準的な事項です。また、応用問題といえども、

基礎・標準的な事項の組み合わせです。基本・標準的な問題(教科書に出ている問題)を

100%ミスなく解けるようにすることが、入試で高得点を取る秘訣です。

 

4、アメリカでの体験を書き留めておく。

人は忘れる生き物です。渡米直後に苦労したことや、日本との文化の違いなど

涙を流すほどの苦しかったことや、息を呑むほど感動したことも、時が経てば忘れてしまいます。

 

作文・面接・志望理由書などでは、あなた自身の体験や国際交流について

聞かれることが多く、熱い思いが風化してしまう前にメモを取ることをおススメします。

 

 

学力試験以外に確認すること
1、帰国子女の要件を確認する。

「海外在留1年以上、帰国後3年未満」など各学校や自治体によって基準が異なります。

Webサイト等で事前に確認してください。

 

2、受験をする年の3月に9年生を修了できない場合

誕生日の関係で、日本の学年では中3でも現地校では8年生に在籍している場合があります。

基本的にすべての高校では中3卒業見込みであることを出願要件としており、3月時点で

中3(9年生)修了しない場合は出願できないことがあります。

 

対処法としては、

①中3の夏に日本に本帰国し、2学期から日本の公立中学に編入する。(4月入学)

 

②現地校で9年生を卒業し、2学期から高校1年生に編入する。(9月入学)

※ただし、3月受験より編入試験の方が、門戸が狭いです。

 

③10月末に日本に一時帰国をし、中卒認定試験を受ける。(4月入学)

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/sotugyo/1418676.htm

 

3、必要書類について

入試願書等の書類に加え、事前に用意しておかないといけない書類があります。

 

①資格から  →合格証明書(スコア証明書)

②現地校から →在学(成績)証明書、卒業証明書

 

③勤務先から →海外在留証明書

※いつ出入国したのかパスポートのコピーの提出を求める学校もあるため、

日本の出入国印は必ずもらうようにしましょう。

自動化ゲートで入国審査を通過した場合でも、

ゲート横のオフィスで入国印を押してもらうことができます。

 

直前になって焦らないように、早めに準備を始めましょう。

高校入試に向けた準備も巣鴨アドバンススクールにお任せください!

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