保護者からの質問
先日、保護者の方からこんな質問を受けました。
「娘は小学3年生になるのですが、読み聞かせはもうやめて、自分で読むようにするべきでしょうか」
そのお母さんも、娘さんがもう小学3年生ということで、親に読んでもらい続けて、自分で読まないので、心配になったのでしょう。
アメリカ滞在が長くなればなるほど、子供の英語力は強くなります。
その反面、日本語力は弱くなってしまう。
アメリカに住む限り、この英語の波は防ぎようがありません。
駐在のお母さんでも最初は英語の心配をしていますが、2年から3年もすれば、日本語の心配の方が大きくなるものです。
これは駐在、永住に関わらず、どのお母さんも抱いている悩みなのではないでしょうか。
その大きな英語の波にのまれないために、読み聞かせという防波堤は必須でしょう。
保護者への回答
上記の「読み聞かせはいつまでやるべきか」に対する回答です。
私は、「子どもが飽きるまでやってあげましょう」と伝えています。
というのも、子どもが15才にでもなれば、読み聞かせなんて、こちらからお願いしても断られるだけでしょう。
あと何年この子に読み聞かせができるだろうか、と考えてみてください。
もしかしたら、今年が最後かもしれません。
もしかしたら、今夜の読み聞かせが最後になるかもしれません。
最後はあっという間に、そしていつの間にか来ます。
気づいたら、こう思うはずです。
「あ、最近読み聞かせ頼まれなくなったな」と。
子どもはいつの間にか、親の元から卒業していくことでしょう。
読み聞かせを求めてくる子どもとの時間を大切にしてください。
読み聞かせ
よく保護者の方から日本語力をあげるには読み聞かせが大事ですよね、という確認をされることがあります。
もちろん読み聞かせは、そういった言語的な効果もあるのですが、それ以上に、子どもにとっては親の愛情をしっかり感じることができる貴重な時間なのです。
子どもとの読み聞かせタイムは、あと何回だろう。
そんなことを考えながら、子どもに最大限の愛情を注いであげてください。
その一瞬云々が、お母さんお父さんにとって、また子どもにとって貴重な思い出になることでしょう。