「巣鴨、いいカモ、〇〇かも」でお馴染みのポートランド・シアトル・バンクーバー(WA)の学習塾、
巣鴨アドバンススクール。レドモンド校の杉山です。
昨日は深夜までラグビーワールドカップを見てしまい、寝不足です。
オールブラックス負けてしまいましたね。彼らのパフォーマンスも良くなかったですが、
イングランド代表の作戦勝ち。あっぱれです。
さて、多くの高校3年生(ジュニア)の生徒がSATテストを受け始める時期になりました。
多くの生徒が12月のSATに向けて勉強をしていると思います。
SATとは英語・数学の2科目800点、合計1600点満点のテストです。
日本でもSATのスコア提出を求めている大学があります。
アメリカの大学に進学する場合には、履歴書・エッセイに加えて
SATスコアの提出が義務付けられています。
日本人にとってまず手っ取り早く点数を上げられるのが数学のテスト。
今回はSAT数学のテストがどのようなものか、
どのように作戦を立てていくのかについて書いていきます。
(今回は数学のSubject Testではなく、一般テストの話になります。
Subject Testは一部の難関大学を志望する人以外は受験する必要がありません。)
SAT数学は時間との勝負!
数学の試験は「電卓なし」「電卓あり」の、2つのセクションにわかれています。
「電卓を使えるセクションがあるなんて簡単じゃん!」と思われる方も多いかもしれませんが、
そうです、SAT数学の試験は簡単です。ただ、時間の制約が本当に厳しいです。
というのは、
電卓なしのセクション 問題数20問(25分)
電卓ありのセクション 問題数38問(55分)
という時間しかないからです。
つまり、
電卓なしのセクションでは1問75秒
電卓なしのセクションでは1問86秒
しか割けない計算になります。
したがって、いかに早く正確に解くかがポイントになります。
SAT数学の範囲とは
数学の範囲はAlgebra2までになります。前の学年までに習った内容から出題されます。
日本の数学で言うと、中2~高1(数ⅠA)くらいの内容から出題されますので、
その範囲の基本問題や公式をしっかり頭に入れてからSATに臨む必要があります。
SATの最初のページに簡単な公式集が載っていますが、それを一々見ていては間に合いません。
基本的な公式・問題の例としては
- 面積・体積(球体や錐体)
- 三角比の公式 特に、sin A=cos (90-A)はよく狙われます。
- 一次関数(linear)で傾き(slope)の求め方
- 連立方程式の解き方
- 有理化の方法(分母から√などをなくす)
- 相似(平行線と比)
- 指数の計算
これらの公式が頭に入っているだけで、問題を解くスピードはグンと上がります。
できるだけ計算をしない
「数学の試験なのに計算しないなんておかしいじゃないか!」
というツッコミが聞こえてきそうですが、これ本当です。
試験慣れしてない人ほどすべての問題を計算で解こうとしがちですが、
冷静に考えて図にしたり、上の公式を使ったりすることで簡単に解くことができます。
例えば、この直角三角形の問題。
上の公式を使えば、問題文に書いてあるcosine of A = sine of Bということがわかるはずです。
だから、問題文に書いてある数字(0.625)がそのまま答えになるわけです。
その他にも、すべての計算をしなくても答えが出る問題はたくさんあります。
SATはマーク形式なので、完答する必要はないのです!
問題文を読まなくてもできる問題もある。
「問題文をしっかり読まないと問題が解けないじゃん!」
…いいえ、そんなことはありません。
例えば、こんな問題。
一番上に数式があり、選択肢としてそれを変形させたものが与えられています。
この場合、その間に書いてある文章は上の数式の説明が書いてあるだけなので、
読まなくても回答することができます。
その他にも、受検者を混乱させるためにあえて難しい数式を使用したり、
長い英文を書いたりしている部分もありますが、そのような問題に限って
すべてを読まなくても解くことができることが多いです。
できない問題があったら
→適当にマークをし、次の問題に移る。
SATのテストは1問何点という具体的な配点はありません。
全受検者のうち上位〇%の生徒が〇〇点というように点数が割り振られていきます。
すなわち、すべての問題が合っていなくても満点になることはあります。
「この問題ができなくて混乱して、その後の問題もできなくなってしまった。」
という声をよく聞きますが、全くもってナンセンスです。
自分が解けない問題は、他人も解けない。
と割り切ってしまい、解ける問題から進めていくのが効果的です。
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